初めての方はもちろん、そうでない方も、不妊治療に関わる全ての方へ
最初に是非読んでください
『ヒト精子』の研究を専攻して約40年の産婦人科医師
黒田IMR院長から貴重な情報を発信します
臨床精子学とは?
「精子の問題をいかに解決できるか!」
が不妊治療の鍵
『臨床精子学』とは『ヒト精子に関する研究』をする学問をいいます。現在でも臨床精子学を専攻している医師や研究者は極めて少ないため、ヒト精子の研究は遅れていますが、私が産婦人科医師になりました1980年代には 精子そのものに全く関心が持たれていない時代でしたので、研究が大変出遅れていました。そのような背景の中で私は不妊治療に携わる産婦人科医師として、研究が出遅れている『精子』に着目し、研究成果を男性不妊で悩む患者さんのもとに橋渡しできることを見据えて、あえて『ヒト精子を対象とする臨床精子学』を専攻し、邁進してきました。
私は20代から臨床精子学を専攻し、約40年になりますが、今でも医師と胚培養士(精子・卵子・胚の取り扱い、および顕微授精を行う職種)の「精子に関する正確な知識」と「精子を取り扱う関連技術」が大変出遅れていることを痛感します。そのことは、顕微授精をかなりの回数繰り返されている長い治療歴を持つ(顕微授精反復不成功)大半のご夫婦に、「精子の状態が悪いので、顕微授精をしましょう」「顕微授精ならば1匹でも精子がいれば、妊娠可能です」「顕微授精は、安全です」と説明し、何回も顕微授精を繰り返していますが成果に繋がらず、しかも顕微授精反復不成功の原因・理由が全くと言っていいほどに説明されていないことから裏付けられます。
妊娠は夫と妻の共同作業の結果ですので、どんなに妻側の治療がうまくいっても、夫側(精子)に問題があるままでは妊娠率は上がりません。また精子側から出生児にリスクを生む可能性もあります。結論から申し上げれば、「精子の問題をいかに解決できるか!が、不妊治療の鍵になる」ということです。
現状の不妊治療の問題点に直結する
「精子に隠された問題」について解説します
黒田IMRのホームページでは、院長の私が約40年精子の研究に携わってきた医師の立場から、世間一般には表面化されていない、現状の不妊治療の問題点に直結する『精子に隠された問題』 『精子の不都合な真実』について詳しく解説し、問題点の対処法を紹介しています。
具体的には、治療の主流になっている顕微授精の問題点やリスクを解説し、リスク回避できる黒田式技術革新を提唱しています。解りやすく言えば、精子側の視点から「どのような性質をもった精子を どのように受精させれば、不妊治療で生まれてくる子供の健常性向上ならびに治療成果の向上に繋げられるのか」について解説し、黒田式『安全性と有効性の高い、最新男性不妊治療』を紹介しています。
現状の不妊治療の諸問題に直結する「精子の問題」を解説する背景には、私たち精子研究チーム(慶應義塾大学医学部産婦人科・泌尿器科の男性不妊班、および東京大学医科学研究所研究員)が長年にわたり、出生児の健常性と治療成果の向上に繋げることができる、安全性と有効性の高い技術を開発してきた歴史があります。
必ずお役に立てる「精子に関する正確な情報」と「不妊治療に関する有意義な情報」をたくさん発信していますので、是非ご夫婦でお読みください。なかなか見ることができない、精子のカラー写真もたくさん掲載していますので、ご理解が深まることと思います。ホームページと連携して掲載しておりますコラムも、黒田が監修をしている情報ですから、不確実な情報は掲載されていません。YouTube、Instagram、X(旧、Twitter)等のSNSでも「正しい生殖医療の情報」をご覧いただけますので、是非お役立てください。
皆さまが正しい知識を持ち、
安全で最適な治療を選択できますことを
心から祈っております
院長黒田を含む精子研究チームが一貫して進めてきた
「精子品質管理」の研究目的は
生まれてくる子供の健常性向上と治療成果に繋げること
不妊治療の現場では「精子が少ない:乏精子症」「動きが悪い:精子無力症」となりますと「即 男性不妊」と診断されます。また「運動精子=良好精子」という認識にありますので、「精子の状態が悪くても、運動精子が1匹でもいれば顕微授精で妊娠できます」という説明のもと「即 顕微授精」に展開されます。これが男性不妊治療の現状です。
顕微授精という技術は、必要な精子が1匹でよく、しかも人為的に授精を可能にできるという利便性がありますので、その適応範囲が広がり急速に普及しました。結果として、これまでに顕微授精でたくさんの元気な赤ちゃんが誕生していますが、海外では「顕微授精で生まれた子どもに自閉症スペクトラム障害の発症率が高い」という報告も多数あり、アメリカ政府疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は「顕微授精と自閉症スペクトラム障害の間に因果関係がないとは言い切れない」という、「顕微授精にはリスクがある」という見解を出しています。
その点を踏まえ、院長を含む精子研究チームは、一貫して『不妊治療で生まれてくる子供の健常性向上、ならびに不妊治療の成果向上に繋げる』ことができる『安全性と有効性の高い技術開発』に力を注いでまいりました。そのような長年の研究背景があるからこそ実現できるわけですが、黒田IMR の『命を誕生させる不妊治療における安全戦略』の主軸は3つあります。
- 安心して治療に用いることができる『安全(高品質)な精子』 を分離・選別するための高度な技術
- 安心して治療に用いることができる『安全(高品質)な精子』 であることを確認するための高精度な技術
- 顕微授精をしないで済む『安全な受精環境』を構築するための高度化した体外受精技術【人工卵管法】
以上の3つになります(詳細は黒田メソッド参照)。
解りやすく言えば、人為的な医療介入を減らして限りなく自然妊娠に近づける技術を提供する方針にあり、可能な限り顕微授精を回避し、どうしても顕微授精をせざるを得ない時は穿刺注入する精子の品質管理を徹底する技術努力をするというのが、黒田式の『安全性と有効性の高い最新男性不妊治療』です。