初診手続きと精液検査の流れ

初診手続きについて

  1. STEP 1. 問い合わせフォームからお申し込み 

    問い合わせフォーム イメージ画像

    問い合わせフォームからお申し込みください。
    黒田IMRでは診療の質を担保するために
    院長が初診カウンセリングから検査、治療に至る全工程を責任を持って丁寧に対応しています。

    そのため、お問い合わせのご返答に対して即日対応できず、数日を要する場合がございます。また諸般の事情により前後することもございますので、ご了承ください。

    土曜日に関しましては混み合っております。

  2. STEP 2. 黒田IMRからご連絡

    お電話でのご連絡 イメージ画像

    問い合わせフォームを送信いただきましたら、黒田IMRからメール、あるいは電話にてご連絡申し上げます。

    「完全予約制」ですので「初診の日時」を決定します。

    黒田IMRの精液検査は、分子生物学的な手法で高精度に精子の状態を調べる精密検査です。
    検査項目は9項目にも及びますので、全工程が終了するまで約4時間を要します。
    その点をご配慮いただき、初診に関しましては15時迄に受診くださるようご協力ください。

    受診時の「注意事項」を説明します。

    • 精液検査に向けて禁欲期間(個人差がありますが3~5日程度)を考慮して受診いただきます。

    • 院内採精室でマスターベーションにより滅菌採精ボックスに採精していただきます。採精後に時間が経過することや搬送条件(温度管理)が悪いことにより、精子の状態を正確に評価できない場合もありますので、黒田IMRでは基本的には持ち込みを許可しておりません。

    • 採精において最も重要なことは、時間的に焦らず、周囲の視線を気にしないでリラックスして採精できることですので、黒田IMRでは他の患者様と顔を合わせる事がないように「完全個別対応のシステム」を構築しています。ご安心して受診ください。どうしても院内採精が困難な場合には、予約時にご相談ください。

    • ご夫婦各々の保険証をご持参いただきます。

    • 費用・支払い方法に関するご説明をします(後述)。

    • 治療歴がございます場合には、可能な範囲で手持ち資料の整理、治療経過に関する簡単なレポート作成をお願いして持参いただいています。

    受診 イメージ写真

精液検査の流れ

  1. STEP 1. カウンセリング・面談

    初診時はご夫婦と院長の3人だけで
    完全個室において約1時間に及ぶカウンセリング・面談
    をします。

    • ご夫婦の「不妊の背景や経緯」を詳細に伺い、ご夫婦の「質問に丁寧に回答」します。

    • 黒田IMRの「精子精密検査の意義」と「治療理念」を詳細にお伝えし、ご夫婦からの「質問に丁寧に回答」します。

    ご夫婦が心を一つにして不妊治療に向かっていただくためにも、この1時間の初回面談は極めて重要な時間になります。

    これまでの面談において痛感したことは、
    長い治療歴を持つご夫婦でも「精子に関する知識と正確な情報量が極めて少ない」ことです。
    受診されたご夫婦の大半は、

    「精子の状態が悪いから顕微授精をしましょう」
    「顕微授精ならば1匹でも精子がいれば妊娠可能です」
    「顕微授精は安全です」という内容で説明されています。

    そのように説明されてきたご夫婦に、精子学を専攻してきた私は、
    「顕微授精は、精子の数の不足を補う技術ですが、精子の質(精子の悪い状態)を克服する技術ではない」ことをご説明して「本来 顕微授精は、精子の状態が悪い方には不向きの治療」であること、「精子の状態が悪い方に顕微授精を用いる治療には、リスクを伴う可能性が高い」ことをご理解いただき、現行の「精子が悪い、即 顕微授精」という固定概念から脱却することの必要性と重要性を学術的に解説します。

    具体的には、「命を造り出す」生殖補助医療において

    「なぜ、精子の精密検査が必要かつ重要なのか」
    「なぜ、精子の選別と品質管理が不可欠なのか」
    「いかに、出生児の健常性向上のために 精子の状態を正確に把握することが必須なのか」

    ということを認識していただくのです。

    問診内容

    主に以下のようなことをお伺いします。

    • 結婚歴、既往歴、治療歴、出産歴、月経周期、基礎体温表(測定されている方)の確認
    • タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精の回数
    • 排卵誘発法(ご記憶にある範囲で)
    • 採卵回数、受精率、胚移植率、着床率、妊娠率、流産率等
    • 精子の状態
    • これまでの担当医師から説明された「治療と結果についての見解」
    • ご夫婦の「治療に対する思い、ビジョン」
    • その他
  2. STEP 2. 検査

    ご主人様に採精していただき、精子の中に隠れた多様な機能や内部構造異常(これを隠れ精子異常という)も含めて精子学を専門とする院長が自ら、精子をハンドリングして精密検査をします。

    現行の生殖補助医療の現場では「楕円頭部の運動精子=良好精子」という認識にありますので、一般的な精液検査(WHO基準)では、通常の位相差顕微鏡で主に「精子数」「運動率」「形態」を観察しますが、隠れ精子異常までは検知できないという大きな問題点があります。
    隠れ精子異常があると男性不妊治療は難航しますので、事前にその有無を把握しておくことが不可欠になります。

    一方で黒田IMRの精液検査では、分子生物学的な手法を用いて高精度に隠れ精子異常を調べる精密検査です。具体的には「精子DNA・先体・細胞膜・頭部空胞・ミトコンドリア」等の「頭部・中片部・尾部の機能や内部構造を含む形態」を詳細に調べて「精液の中から隠れ異常のない運動精子が選別、回収できる比率」を算出し、正確な精子妊孕性(妊娠させられる精子の実力)を見極めます。

    精子学の研究者であり臨床家である院長自らが、精液から精子の分離精製を行い、精子の状態を分子生物学的に高精度解析します。その結果と治療歴も踏まえ、研究者と医師の両側面の視点から総合的に判断し、その精子のタイプに最適かつ安全な男性不妊の治療戦略を組み立てることができるところに『黒田IMRの真価』があります。

    精液検査 イメージ写真
    • 黒田IMRでは初診時に、院長との約1時間に及ぶカウンセリング・面談の後、院内採精室で精液を採取して頂き、終了されましたらお帰りいただきます。

    • 院長がご夫婦に検査結果を丁寧に報告し、3人で「精子に関する詳細情報」「問題点および対策案」を共有した上で、その後の「最適な治療方針を具体化」させる約1時間に及ぶミーティングの日程は、別日(初診日から1週間以降)に設定させていただきます。

    最初に精子精密検査を実施する意義・精液検査の重要性について

    隠れ精子異常の背景には、遺伝子異常(先天異常)が関与していますので、「命を造り出す」生殖医療に隠れ異常精子を用いることには危険を伴います。
    しかし最も怖い点は、一般的な精液検査では隠れ異常を検知できないため、見逃されたまま顕微授精に用いられ、人工的に授精が可能になり姙娠に至った場合に、生まれてくる子供に悪影響を及ぼす可能性があることです。
    つまり、隠れ精子異常がある男性不妊治療法として顕微授精は不向き(適応できない)ということになりますが、院長の経験から「顕微授精反復不成功」「いままで精子には全く問題がない」と言われてきたケースの方に黒田IMRの精子精密検査を実施しますと、その約8割に隠れ精子異常が発覚します。隠れ精子異常が見逃されたまま顕微授精が反復されてしまうリスクもあります。

    だからこそ黒田IMRでは、時間的、身体的に負担が大きい女性側の不妊検査を行う前に、男性側の隠れ精子異常の有無を調べられる精子精密検査から始め、「安心して治療に用いることができる安全な精子が どのくらい確保できるのか」「どの技術組み合わせたら安全で有効な治療法が提供できるのか」を徹底的に分析します。
    その上で、つまり安全な精子の数と質の確保ができてから採卵を提案するのが黒田IMRの『黒田メソッド』であり、最も適正かつ効率的な安全戦略になります。
    ここに最初に精子精密検査を実施する意義があり、精液検査の重要性があります。

    黒田IMRにおける具体的な検査項目 

    以下の検査を行います。

    • 頭部の外部形状 および 尾部の形態検査
    • 頭部の内部構造・空胞の検出検査
    • 頭部の膨潤試験
    • 頭部の先体の構造・局在検査 および 先体の機能検査
    • 精子DNA断片化・DNA損傷の検出検査
    • 頭部の細胞膜損傷の検出検査
    • 凍結保存における精子耐凍能力検査
    • 中片部ミトコンドリアの形態・局在検査 および 代謝・機能検査
    • 精子結合抗体検査
  3. STEP 3. 検査の結果を踏まえた今後のカウンセリング

    精子機能の結果を反映した「安全な受精法プラン」を具体化させて「最適な治療方針」に関して完全個室で再度ご夫婦と院長と3人の約1時間に及ぶカウンセリング・面談をします。

    • 結果に関して、写真を開示して丁寧に説明します。

      院長がご夫婦に「隠れ精子異常があるか否か」「精子異常が軽症なのか、重症なのか」 「精子妊孕性は どの程度なのか」等について科学的根拠に基づいた精子詳細情報を開示して、問題点と対策案を明確に丁寧に説明します。

    • その後の具体的な「安全かつ最適な治療方針」に関して丁寧に説明します。

      黒田IMRの精液検査により、正確な精子妊孕性を把握することが可能になりますので、精子のタイプに最も相応しい「安全かつ適正な男性不妊治療を組み立てる」ことができます。

      最も重要なポイントは、院長が精子学を専攻していることもあり、
      ①高精度に精子を検査する技術のみならず
      ②高度に精子を選別できる技術と
      ③顕微授精を回避できる「高度化した体外受精:人工卵管法」の技術を持っていることです。

      その結果として安心して治療に用いることができる「安全な精子の数と質の確保」ができてから採卵を提案することが可能になり、顕微授精で人工的に授精させることに伴うリスクを回避できるのです。

      つまり精子側から「治療の安全性と有効性」を予測できる「効率的な治療戦略・上手な妊活」を具体化させてから「黒田メソッドによる個別化不妊治療」の提供になります。
      ここに『精子側の技術に特化した黒田IMRの男性不妊治療の真価』があり『成功への近道』です。

    「命を造り出す」不妊治療においては、安全が全てに優先します。
    医療行為には必ずリスクが伴いますので、黒田IMRの不妊治療が目指す安全対策の基本方針は、出生児の健常性向上のために 限りなく自然妊娠に近づけるように技術を選択すること、要するに 人為的な医療技術の介入を極力減らすことにあります。

  4. STEP 4. ご夫婦でお話しいただくお時間を必ず確保

    黒田IMRの男性不妊治療・個別プランに関して、ご夫婦でじっくり話し合って考えていただく時間を確保します。

    精液検査の詳細結果と結果に基づいた個別治療プランをお伝えした後に、今後の治療に対するご夫婦の意思確認は重要ですので、あえてご夫婦で話し合っていただく時間を確保します。この時間は「黒田メソッド」としても大切にしている待ち時間なのです。

精液検査の費用

黒田IMRの精液検査費用

  • 黒田IMRでは上記した9項目の精子精密検査の内、1~8項目までがセットになります。
    • 8項目の分子生物学的な手法による精子検査 技術料(試薬代、消耗品代を含む)
    • 初回カウンセリング 1時間
    • 結果報告を踏まえた今後の展望に関するミーティング 1時間

    以上(1)~(3)の一連の工程を含めて
    保険適応外143,000円(130,000+消費税13,000円)になります。

  • 9項目の精子結合抗体検査を実施する必要がある場合には、
    別途 保険適応外33,000円(30,000+消費税3,000円)かかります。

  • セカンドオピニオンを含むカウンセリングのみを希望される場合には、
    保険適応外1時間55,000円(50,000+消費税5,000円)になります。

黒田IMRの強み・真価・他院との違い

精子側の高度な関連技術に特化しているからこそ可能になる、重度な男性不妊治療に対しても「高度化した体外受精:人工卵管法」を提供、顕微授精のリスクを回避

一般的な生殖医療の現場では「精子が少ない:乏精子症」「動きが悪い:精子無力症」の場合、「即 顕微授精」に展開されます。 前述しましたが「命を造り出す」不妊治療においては「安全が全てに優先」しますので、黒田IMRの不妊治療が目指す安全対策の基本方針は、極力顕微授精を回避すること、要するに 限りなく自然妊娠に近づけるように 人為的な医療介入を減らすことにあります。

黒田IMRには、高度な精子選別技術と高精度な精子評価技術があるからこそ可能になる訳ですが、重度な男性不妊治療に対しても、私ども精子研究チームでPost-ICSIとして開発した「人工卵管法」という、受精に用いる精子数を低減化できる卵管型微小環境体外受精法に展開できることにより、顕微授精を回避することが可能になります。

また妻が40代の不妊治療においても、顕微授精を回避できることが、穿刺されて卵子に穴が開くという「卵子への負担を軽減」することにも繋がりますので、結果として重度な不妊ご夫婦の治療でも 高い受精率・胚移植率・妊娠率が得られます。ここに『黒田IMRの強み』があります。

研究経験の長い院長自らが一人で治療の全工程を担当し、全体像を把握し、統合的に見極めることができるからこそ可能になる「安全かつ最適な個別化不妊治療」を提供、検査と治療を効率化

黒田IMRの不妊治療は、初診カウンセリングから精子精密検査、妻の検査、排卵誘発、採卵、卵子と精子のハンドリング、受精から胚培養管理、胚移植、精子と胚の凍結、母胎管理に至るまでの全工程における技術の提供を主治医である院長自らが一人で行っております。全工程を一人で行うことは、診療効率の観点からみれば極めて非効率ですが、なぜでしょう?

黒田IMRの院長には、長年にわたるヒト精子の研究者として経験と生殖医療専門の婦人科医師としての経験があります。 両側面の視点を持っているからこそ全工程を一人で実施でき、その結果として全体像を把握して基礎的知見と臨床経験を集積し得た個別化不妊治療を提供できるのです。
具体的にいえば、精液から精子の分離精製を行い、精子の状態を分子生物学的に高精度解析し、正確な精子妊孕性を見極めること、一方で妻の卵巣機能の排卵誘発や胚成長させる培養環境の条件、胚移植日、その後の管理に至るまでを最適に個別化管理することを可能にしいるのです。

研究者と医師の両側面の視点から総合的に判断し、その精子のタイプに最適な男性不妊の治療戦略を組み立ててから、黒田メソッドによる安全な個別化治療を提供できるところに『黒田IMRの真価』があります。

「不妊」というのは結果であり、不妊原因が男性、女性、夫婦両方にあるのか、治療歴は長いのか、これまでどのような治療を受けてきたのか、奥様の年齢は高いのか、など夫婦が抱える問題点は多種多様であり、「不妊症は一括りにはできない」つまり「不妊治療の方法もリスクも妊娠率も一律同じにはならない」ということです。

保険適応外だからこそ可能になる「個別化治療」を提供

黒田IMRは、完全予約制・完全個室制・完全個別指導制(全て院長が直接対応)による欧米型の会員制クリニックの診療スタイルを取っております。
言い換えれば、黒田IMRは各個人お一人お一人に必要な検査を行った上で、各ご夫婦に最適な治療プランを組み立てるという、完全オーダーメイド治療を行っている不妊治療専門クリニックです。よって、規定された保険診療の枠内では対応できません。治療費に関しましては保険適応外になり、その方々の治療内容により異なります。

保険適応外ですが医療費控除の対象になりますので、申告を行うことにより支払い済みの税金の一部が還付されます。

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