男性の不妊症に特化した黒田IMRについて
黒田IMRでしかできない男性不妊治療とは?

『臨床精子学』 とは、『ヒト精子に関する研究』 をする学問をいいます。現在でも『臨床精子学』を専攻している専門家は極めて少ない ですが、黒田IMR 院長が医師になった1980年代には精子そのものに全く関心が持たれていない時代でした。そのような背景の中、院長はあえて研究が出遅れている「ヒト精子」に着目し、男性不妊で悩む患者様のもとに橋渡しすることを見据えて 「ヒト精子」の研究に邁進してきました。

院長が臨床精子学を専攻して30年以上が経ちましたが、その長年の研究を基盤とした精子側の高度な技術に特化しているクリニックが黒田IMRです。2000年4月に開院して以来、黒田IMRでしかできない『安全かつ有効な個別化男性不妊治療』を提供し続けております。院長が「ヒト精子」の研究者としての基礎的知見を備えた「産婦人科医師」だからこそ実施できるのです。

黒田IMRで精子精密検査を最初に実施する意義は?

黒田IMRでしかできない男性不妊治療とは?

1 黒田IMRでは、精子研究チームで開発した「精子の中に隠れた多様な異常」を検知できる『高精度な精子検査』を実施できます。
精子の中に隠れた異常を『隠れ精子異常』といいますが、これが厄介者で男性不妊治療を難航させますので事前にその有無を把握しておくことが必要不可欠です。しかし隠れ精子異常は、精子数や運動率、形態等を調べる一般的な精液検査では検知できませんので見逃されているケースも多く、間違った治療が進められてしまうことも少なくありません。実際のところ、顕微授精反復不成功例の方を対象に高精度な精子検査を実施してみますと、その8割には隠れ精子異常が認められます。
黒田IMRでは、精子研究チーム(慶應大学医学部ならびに関連病院研究室・東京大学等)で開発した分子生物学的な手法による精密検査技術を導入し、『見た目ではわからない、隠れ精子異常』の解析を可能にしています。『隠れ精子異常』を検知できる『高精度な精子検査』を実施できることにより、「どのような精子異常が隠れているのか」、「精子異常が どの程度重篤なのか」等の異常の種類と程度に関する科学的根拠に基づいた詳細情報を取得できますので、精子側からの治療に伴うリスクや妊孕性(妊娠させられる可能性)をある程度予測(治療の効率化)することが可能になります。
2 黒田IMRには、精子研究チームで開発した「異常精子を排除」して「高品質精子を選別」する『高度な精子分離技術』があります。
高精度な精子検査を実施して「どのような異常をもつ精子のタイプなのか」「異常精子が全体の何%を占めるのか」を正確に把握することが可能になりますので、「安全に治療に用いることができる高品質精子が どのくらい確保できるのか」を算出できるようになります。
また黒田IMRには、研究チームで開発した『高度な精子分離技術』がありますので、「どのような精子側の特殊技術を組み合わせれば、異常精子の排除、高品質精子の選別に繋がるのか」という、精子のタイプに最適な選別技術を導入できます。その結果、精子側から治療の適正化が可能になりので、『安全性と有効性の高い個別化男性不妊治療』を提供できるようになります。
3 黒田IMRでは、精子側の高度な特殊技術があるからこそ実現する、高効率媒精による体外受精『人工卵管法』を実施できます。
多くの不妊治療施設では、精子の「数が少ない」とか「動きが悪い」という場合には、1匹の精子で人為的な授精を可能にする「顕微授精」という技術が汎用されています。
利便性が高いことから顕微授精の適応範囲が広がり急速に普及しましたので、これまでに顕微授精でたくさんの元気な赤ちゃんが誕生していますが、海外では「顕微授精で生まれた子どもに自閉症スペクトラム障害の発症率が高い」という報告も多数あります。アメリカ政府疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)からは「顕微授精と自閉症スペクトラム障害の間に因果関係がないとは言い切れない」という見解が出されており、その点を踏まえて黒田IMRでは『生殖補助医療・安全戦略』として顕微授精を回避する技術努力をしています。
黒田IMRには、高品質精子を「選別」できる技術があり、高品質であることを「確認」できる技術があるからこそ実現できる訳ですが、精子研究チームで開発した『人工卵管法』という、数が少なくても高品質精子を効率よく自然に受精させる体外受精法(卵管型微小環境の高効率体外受精法:顕微授精回避法)を実施できます。
黒田IMRでは2010年以降 全国から受診くださるご夫婦に、『生殖補助医療・安全戦略』として可能な限り顕微授精を回避する技術努力をするというビジョンで『人工卵管法による新しい男性不妊治療』を実践し、顕微授精反復不成功例において多数の妊娠・出産例を得てきました。
4 黒田IMRでは、院長自らが一人で初診のカウンセリングから生殖補助医療の技術提供に至る全工程を対応することにより、研究者である知見と医師である経験の両視点から、各夫婦の背景をも含めた不妊病態を見極めて治療の全体像を統合的に把握した上で夫婦毎に最適な『個別化不妊治療』の提供を可能にしています。
多くの不妊治療施設では、現場の効率化を考えて胚培養士に業務を任せた画一化された治療が反復されています。しかし「不妊である」ことは あくまでも結果であり、不妊になる原因や背景は夫婦毎に大きく異なりますので、 不妊治療はそもそも「究極の個別医療」です。その点を踏まえると、標準治療になじまない不妊治療において 一律に同じ治療をすることは低効率です。
黒田IMRで精子精密検査を最初に実施する意義は?

黒田IMRで精子精密検査を最初に実施する意義は?

黒田IMRでは、治療を開始する前に分子生物学的な手法による 『高精度な精子検査』を実施し、『隠れ精子異常』を始めとする精子側の科学的根拠に基づいた詳細情報を取得することにより、
1. 治療に伴うリスクを把握する
2. 夫婦に最適な 個別化治療戦略を具体化する → 治療を適正化させる
3. 治療の 見通し(妊娠の可能性)をある程度予測する → 治療を効率化させる
ことが可能になります。

つまり事前に精子側の詳細情報を取得できることは、適正な治療法を選択できることに繋がり、治療の効率化もできますので、最終的に『安全性と有効性の高い個別化男性不妊治療』を提供することが可能になります。すなわち、治療の回り道をしないで済みますので、時間・気力・体力・費用の節約に繋がります。ここに、最初に精子精密検査を実施する意義があります。特に以下にご紹介するような方々には、黒田IMRの精子精密検査を受けていただくことをお勧めします。

黒田IMRに特化した精子側の技術は、どのような方にお勧めですか?

1 すでに生殖補助医療を繰り返しているが、全く成果に繋がらない夫婦
特に(1)顕微授精反復不成功のケース
  (2)初期胚移植・胚盤胞移植まで進むが、全く着床しないケース
  (3)胚分割の停止、胚盤胞まで進まない等で、 全く胚移植に至らないケース
  (4)顕微授精のリスク(先天異常児との因果関係)を心配されているケース
  (5)このまま終わりのない辛い不妊治療を 継続しても無意味ではないのか
   同じ治療を反復しても無意味ではないのか
    不成功の原因に関する明確な説明がなく、通院が無意味ではないのか、
など、不安感・不信感を抱いている夫婦
2 妻の年齢が40歳代で、時間的な効率化を図りたい夫婦
3 体外受精や顕微授精等の生殖補助医療の実施を今後検討している夫婦
4 これまでに精液検査・精子検査をした経験のある方で「精子の状態が悪い」等と言われて不安を感じたり、結果に納得がいかない方、もう一度検査をやり直したい
5 一度「精子の健康診断」「精子ドック」を試みたいと思われる方
6 「ブライダルチェック」をされる方
黒田IMRでしかできない特殊技術が「男性不妊」「高齢化女性」などの顕微授精反復不成功に陥りやすいご夫婦に対しても、緻密な精子分析のもと高精度な個別条件の提供を可能にして、成功への道に近づけることができます。
治療の「適正化と効率化」に徹した『黒田IMRの生殖補助医療・安全戦略』が皆様の一助になれますよう日々精進しております。
黒田IMRは完全予約制になっておりますので、他の患者様にお会いすることなく、落ち着いたラグジュアリーの空間約1時間という十分な時間をかけて院長とカウンセリング(相談事項を含む)を受けることができ、その後にゆっくりご採精いただけます(採精時間として約1時間確保できます)。
詳細については以下のページをご確認頂ければ幸いです。

黒田IMRでは十分な時間をとったカウンセリングを大切にしています

科学的根拠に基づいた精子精密検査の結果、重度な精子異常が明らかになり、精子側から「安全な治療の土俵に乗ることができない=治療断念」という厳しい結果が出ることもあります。その場合、
(1)不妊治療未経験のご夫婦であったら「無治療のまま撤退(治療断念)を選択できるのか」
(2)また長期にわたる不妊治療反復不成功のご夫婦であったら「治療の打ち切りを納得して受け入れられるのか」等、
思ってもいなかった事実を伝えられた場合は、例外なく混乱し、心の葛藤、絶望は想像を絶するものがあります。不本意な結果に対して夫も妻も共に納得して次の人生に切り替えるには、科学的根拠に基づいたサイエンスの観点だけでは割り切れない「心の問題」を整理する時間も必要になります。
そのような場合には、黒田IMRでは、院長自らが夫婦とのカウンセリングにも十分な時間をかけて親身に対応させていただいております。

初診手続きと流れ
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