男性不妊治療の専門クリニック
黒田インターナショナルメディカルリプロダクション
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不妊治療をスタンダードな認識に
- 精子側の技術に特化した不妊治療
- ご夫婦に合った完全オーダーメイド不妊治療
- カウンセリングから治療まで院長自らが全てを対応
ご理解いただけますと幸いです
ご夫婦で是非読んでいただきたいです。
院長紹介
『臨床精子学』の視点から現状の不妊治療を見直す
- 顕微授精に用いる1匹の精子は安全な精子なのか?
- 顕微授精で卵子に針を刺すことに問題はないのか?
1.顕微授精の間違った認識
体外受精や顕微授精などの生殖補助医療ARTが不妊治療の主流になっていますが、中でも顕微授精がARTの授精法の約80%を占めるまでに普及し、特に男性不妊治療の最後の切り札として汎用されています。
しかし「顕微授精の治療回数を重ねれば、いつかは妊娠する」といった思い込みが一人歩きしてしまうと、顕微授精を機械的な命の製造手段のように錯覚してしまいます。実際のところ、黒田IMRを受診されるご夫婦の殆どは、それまでに10回以上の顕微授精を経験され、結果として母体年齢が高齢化されておられます。年々こうした錯覚に陥っておられるケースが増えています。
医療行為には必ずリスクがありますが、ARTは自然の摂理に逆らうという側面を持つ医療行為ですから、ARTも当然リスクを伴います。
また「不妊」というのは結果であり、不妊原因が男性、女性、夫婦両方にあるのか、治療歴は長いのか、これまでどのような治療を受けてきたのか、奥様の年齢は高いのか、など夫婦が抱える問題点は多種多様です。そのように不妊症の背景は夫婦毎に異なり、両者の不妊原因が複雑に絡み合いますので、治療内容も多岐にわたります。
すなわち、「不妊症は一括りにはできない、つまり不妊治療の方法もリスクも妊娠率も一律同じにはならない」ということです。ですから、
- 一律にマニュアル化した同じ治療法を繰り返しても、自分達の不妊原因に対する最適な治療法が組み立てられないと妊娠しません。つまり、妻の治療がうまくいったとしても精子の状態が悪いままでは妊娠しません。
- 一律にARTの安全性を論じることは不可能です。
- 顕微授精にはリスクがないのか?
- 安全な男性不妊治療はどうあるべきか?
- 安全な男性不妊治療技術とは?
2.最新の研究に基づく
ARTのイノベーション
「自然の摂理」という言葉がありますが、子どもが誕生するという現象も自然の摂理です。一般的にARTは安全ですと説明されていますが、ARTは配偶子(卵子・精子)の形成・受精・初期発生を補助して命を誕生させる医療技術(医学的な介入)であり、「ARTは自然の摂理に逆らう」側面がありますので、当然リスクを伴います。
リスクの程度は、各患者夫婦の背景や原因、それぞれの治療内容等により大きく異なり、一律同じではありません。だからこそ、私たち不妊治療に携わる医師が念頭に置くべきことは、「治療の安全性を最優先にして、その上でいかに妊娠率を上げるか、さらに流産率を下げるか、そして健康な赤ちゃんが生まれるか」に尽きます。
「不妊治療で妊娠すれば当然健康な赤ちゃんが授かる」とお考えのご夫婦がほとんどですが、ARTに伴うリスクも知った上で、治療技術の選択をしていただきたいと思います。
ここで「ヒト精子の特殊性」について解説します。
ヒト精子の場合、精液に含まれる精子の濃度(精子数)、運動している精子の割合(運動率)は個人差が大きく、また同一人でも射精のたびに変動するという特性があります。また運動精子の中にもDNAが損傷されていたり、受精する機能が傷害されていたり、また頭部に空胞が空いていたり、多様な機能異常を持っている精子が多いのも事実です。特に、造精機能障害(精子形成障害:精巣で精子を上手に造ることができない男性不妊)では、単に精子産生量(精子数)の減少のみならず、精子の質(精子機能)に多様な異常を伴います。
ですから、私の専門「臨床精子学」の視点から、顕微授精は精子の状態が悪い方には不向きの治療であると申し上げているのです。だからこそ、ARTにおいて精子の選別と質の評価(精子品質管理)は避けて通れない問題なのです。
それにもかかわらず、臨床精子学の遅れ、つまり、ヒト精子に関する正確な知識と技術レベルの遅れが、一般的に泳いでいる精子ならばどれでも同じで良好精子(運動精子=良好精子)であるとする精子性善説の考え方を広く定着させてしまいました。その誤った固定概念が、運動精子が1匹でもいれば即、顕微授精に展開するというマニュアル化したARTを作り上げてしまったのです。
まず、ARTに用いる精子のDNAは損傷されていないことが大前提です。そこで、「どのようにDNA非損傷精子を選別」するか?言い換えれば、「どのようにDNA損傷精子を排除」するか?さらに、「どのように精子DNA損傷の程度を観察・確認」するか?これらの点が、ARTの安全性戦略には必須なのです。
そこで、ARTにおけるリスク回避と安全性向上のためには、既存のARTマニュアル「運動精子=良好精子」「即、顕微授精」から脱却した意識改革とARTのイノベーションが不可欠になります。そのART安全性戦略の具体策が、「できるだけ顕微授精を避ける、もしどうしても顕微授精を行わなくてはならない場合には、穿刺注入する精子の品質管理を徹底する」という新しい不妊治療モデル「黒田メソッド」なのです。
黒田メソッド
1匹の精子には、生まれてくる子どもの健常性を決定する遺伝情報の50%を担う責任があります。すなわち、顕微授精に穿刺注入する精子1匹の選別には、出生児の健常性を保証すべく半分の責任が伴うということです。不妊治療における精子の役割を軽んじてはならないという意識を強く持たなくてはいけません。
その重責を担う精子に着目して開発してきた「黒田メソッド」は、精子側から一層安全な不妊治療戦略を具体化することを目的としており、既存のARTマニュアルである「運動精子=良好精子」「即、顕微授精」という固定概念から脱却した、精子の品質管理に徹したより高度化されたARTなのです。
脱却した最先端の知識と技術を駆使した精子側の技術
- 高度な技術による高品質精子の選別
DNAが損傷していない精子をはじめ、機能が正常な運動精子を無菌的に分離する。
- 高精度な精子機能検査(精子機能の精密検査)による精子品質の評価
一般的な精子選別基準である精子数・運動率・頭部形態などの評価に加えて、DNA損傷や受精に関わる精子機能を詳細に評価する。
- 顕微授精を避けるための体外受精技術の高度化
➡卵管型微小環境媒精による体外受精:人工卵管法と称す卵管型の微小環境に選別した高品質精子を展開して効率よく受精させることにより、人為的な授精法である顕微授精を回避して自然な受精を成立させる。
精子側から見た不妊治療の安全性戦略
また、卵子の採取(採卵)には外科的手術が必須であり、費用も高額なのに対して、精子の採取(採精)は特殊な場合を除き比較的容易です。
これまでのように精子性善説(運動精子ならばDNAレベルも含めて全ての精子機能が正常である)を信じて、ひたすら採卵をくり返していればいつかは妊娠するという現行の不妊治療モデルから、「黒田メソッド」では、あらかじめ精子の「量の確保」と「DNAレベルを含めた質の保証」という精子側の情報を詳細に収集した上で、精子側の準備をしっかり整えることができたから採卵するか、それとも不妊治療を撤退するか?等、不妊ご夫婦側に治療の選択肢を与えることができる新たな不妊治療モデルに切り替えた内容です。
黒田IMR
の不妊治療の真価
- 2023.06.19インフォメーション
- 黒田IMRのサイトを要約して紹介します。
- 2022.10.07インフォメーション
- 新しいコラムを掲載しました。
- 2019.06.06お知らせ
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